及川 秀
JOB INTERVIEW

二輪/スタイリングデザイナー

及川 秀

/ 2021年入社

INTERVIEW CATCH COPY
数多くのパーツから生まれる複雑さ。
デザインの全体を決める難しさ。
それがあるからスタイリングは面白い。
STORY 01

バイク好きな人たちが集まって、
楽しく仕事をしている。
ここでなら難しい挑戦も楽しめると思った。

大学でカーデザインの学科に進学。1年生のときに受講したバイクデザインの公開講座がすごく面白くて、バイクのデザイナーになることが夢になりました。その講座で、一番印象に残っているのが、クルマとバイクのデザインの違いです。クルマは一つの大きな塊をいかに魅力的に仕上げていくかという面白さがあります。対して、バイクはエンジンなどがむき出し。クルマなら隠されてしまう部分も見せる前提でデザインを考えます。エンジンを構成する細かいパーツも、デザインの重要な要素になるんです。その独特な複雑さが面白いし、格好いいなと感じました。

そこからバイクメーカーのインターンシップをいくつか受けた中で、一番惹かれたのがスズキでした。バイクが好きな人たちが集まって、ワイワイ楽しく仕事をしている。この雰囲気が、自分に合っているなと感じました。デザインは楽しいけれど大変なこと。この環境でなら難しい挑戦も楽しめる。それが入社の決め手になりました。

STORY01
STORY 02

スタイリングによって
バイク全体のアイデアが決まる。
0→1に関われるって誇らしい。

バイクのデザインはスタイリング・モデリング・カラーリングの3つの領域で構成されています。スタイリングは、デザインの工程の中でも初期段階に当たるもの。バイク全体のアイデアを考えてスケッチに落とし込む役割を担っています。

デザインの仕事は0(ゼロ)から1を生み出せるのが面白い。何か新しいものを作りたいという思いが強かったので、スタイリングデザインの仕事は自分にとって誇りです。実際に働き始めてからは、コストと時間の制約がある中で、常に良いものを生み出すことを諦めない姿勢が一番大事だと感じるようになりました。

僕が目指す良いものとは、お客様が乗ったときに「いいな」と感じるものです。スズキは、あらゆる人が快適に楽しく乗れる製品をお客様に提供する会社。そこからブレずに、どうすれば新しさを表現できるか。これがスタイリングデザイナーの仕事の醍醐味です。

STORY02
STORY 03

平面で描かれているのに立体的。
豊かなスケッチを生み出すために
自分の立体感覚を高めていく。

素晴らしいバイクを生み出すスタイリングデザイナーのスケッチには、バイクの細かなパーツ構成や、その視点では見えない裏側の部分まで想像できるような豊かさがあります。そんなスケッチを初めて見た時は衝撃を覚えました。それ以降、立体感覚への意識がかなり高くなりました。多面的に見たスケッチを描く。パーツを触って体で覚え直す。頭の中で立体を考えながら描く。自分の中に立体的な情報をためるようにしています。

スケッチは完成度が数値化しにくいうえに、自分の成長が明確にはわからない。だからこそ、客観的な意見はすごく重要です。スズキではグループ内コンペが頻繁にあって、年次関係なく参加できる。それがすごくありがたいです。最初の頃は空振り続きでしたが、回数を重ねるうちに票が集まるようになったことが自信に繋がりました。ベテラン社員の方から「俺なら及川の提案を選ぶよ」と言われた時はものすごく嬉しくて、モチベーションがあがりました。今は忖度のない意見がもらえるのが嬉しいです。自分のつくったものに簡単に満足はしません。

STORY03
STORY 04

バイク、旅行、写真、海外出張。
好きなものを仕事に活かせるし、
学んだことが趣味に活きることもある。

出張の機会が多いのもスズキの特徴だと思います。趣味が旅行ということもあって、出張が決まるとテンションがあがりますね。例えば欧州でも、それぞれの国でトレンドや好みがガラリと変わる。1つの国の中でも、地域によってバイクの好みが違っているなんてことは珍しくありません。毎回新しい発見があります。

最近はプライベートでタイと韓国に行ったのですが、現地で撮った写真を見返したらバイクの写真が300枚位あって自分でも驚きました。

学生の頃は、社会人になると好きなことは我慢しないといけないと思っていたし、「仕事は仕事」と割り切って生きていくイメージもありました。けれど、この会社に入ってからは働くことや仕事に対する価値観が変わりました。好きなものを仕事に活かせるし、学んだことが趣味に活きることもあれば、趣味で始めたことが仕事に活きることもある。面白い循環を感じています。

実はバイクのデザイナーを目指すきっかけになった公開講座に、以前講師として参加しました。また講師を務める機会があれば、スズキのデザイナーになったからこそ感じる楽しさについても話したいです。自分と同じようにデザイナーを志す人が増えたら嬉しいですね。

STORY04