高井良 未波
JOB INTERVIEW

四輪/CMFデザイナー

高井良 未波

/ 2018年入社

INTERVIEW CATCH COPY
色や素材の開発だけにとどまらない。
コンセプト提案から力を発揮できる
CMFデザイナーになるのが目標です。
STORY 01

限られた世界観に縛られることなく、
自由な表現が提案できる。

CMFはColor Material Finishの略。
色や形状、素材などの加工を指す言葉で、車体色やシート表皮、インパネの加飾など、人が見て触れるあらゆる部分の色や素材、触感や表面の仕上げをデザインします。

数ある自動車メーカーの中でスズキを選んだのは、クルマという限られた世界観に縛られることなく、自由な表現が提案できるからです。自動車メーカーの多くは特定の世界観を持っていて、製品を通じて、その世界観を好きになってもらうことを大切にしていると感じていました。

一方で、スズキはいろいろなキャラクターのクルマがあるため、お客様は好きなクルマを自由に選ぶことができます。そのクルマもステータスのためというより、等身大で、日常生活を豊かにする道具として開発されているところに魅力を感じました。クルマは家電と比較すると、CMFデザインの範囲が広くて、取り扱える素材が数倍多いといわれています。たくさんの引き出しを持ちながら、生活に寄り添うデザインの提案をコンセプトづくりから関わりたいと考えていた私に、スズキはぴったりの会社でした。

STORY01
STORY 02

任せてもらえる領域が広いからこそ、
世の中に出される最後の瞬間まで
理想の色や質感を追求できる。

CMFを開発するうえでは様々な過程があります。まずはどんなコンセプトをもとに色を作るのか、相手に伝えるためにイメージボードというものを用意します。イメージボードとは、言葉では表しにくい感覚的なイメージを伝えるために様々な画像を一定のサイズにまとめてコラージュしたボードのことを指します。このイメージボードをスタイリングチームと共有し、スケッチ段階でCMFのイメージを組み込んでもらいます。デザインイメージが固まると、サプライヤーと協力し素材開発やデザイン検証を行います。最終的には社内プレゼンで決定していく流れです。

メーカーによってはプレゼン後の量産検討で、あまり設計に干渉しないという話も聞きますが、スズキでは世の中に出される最後の瞬間までしっかり立ち合えます。カタログやTVCMのイメージを広告代理店と共有するために動画やビジュアルを作ることもあります。任されることが多いぶん、最後まで理想の色や質感を追い求められるのが楽しいし、実現したいことを盛り込めたときはうれしくなります。

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STORY 03

挑戦したいことが常にあるから、
落ち込んでいる暇がない。

企画が立ち上がって量産までにかかる期間は年単位。時間が長いぶん、関わる機種への愛着は強くなるし、世の中に出せた時は達成感でいっぱいになります。ある休みの日、外に出掛けていたら、自分が色を開発したクルマが走っているところに遭遇したことがあります。自分の思い描いていたお客様がクルマの中で楽しそうに過ごしていて、感動が込み上げてきました。「また同じ喜びを味わいたい」。次の量産に向けて気持ちが熱くなるのを実感した忘れられない出来事です。

一方で、仕事ですから、スムーズにいかないこともあります。企画決定の直前で話がなくなってしまうことや関わった機種の量産が止まった話を聞くと、毎回ガクッとしてしまいます。それでも仕事ができているのは、やるべきこと、挑戦したいことが常にある環境だからです。任せてもらえることが多いからこそ、仕事の依頼が次々に来ます。そのおかげで必要以上に落ち込むことはありません。最近は海外のデザイナーとのやり取りが多いので英語力を上げる、という目標がありますし、円滑にコミュニケーションを取るために文化や価値観の違いを日々勉強しています。

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STORY 04

趣味の多さ=引き出しの多さ。
プライベートでの体験も
すべて自分の力に変えていく。

先輩や上司を見ていると、趣味の多さはデザインの引き出しの多さに繋がっているなと感じます。私の上司も知識が豊富で、興味の幅が広く多趣味な人が多いです。そのため、私が長い時間をかけて練り上げたアイデアをサクッと出してしまう、なんてことも多々あります。私も手芸、美術館・建築物巡りに、最近はDIYやキャンプが加わって趣味の幅を広げ、プライベートな時間も全力で楽しんでいます。会社がある浜松は自然が多いのでキャンプを楽しむのにぴったりな場所。外の景色を見ているとリフレッシュできるし、自然から得た刺激がデザインに繋がっている感覚があります。自分で見たもの、体験したものは、すべて自分の力になるはず。今はインテリアのCMFデザインを担当していますが、数年後には、エクステリアCMFのデザインにも関わりたいです。クルマ全体のCMFデザインができるデザイナーになるために、今は着実に経験を増やしていかないといけないですね。

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このインタビューに出てくる職種